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ADHDの若者、新たな訓練プログラムで運転中のわき見行為減少

2022年12月10日  New England Journal of Medicine

米国で、注意欠陥多動障害(ADHD)がある16-19歳の運転者152例を対象に、車道から長時間(2秒以上)目を離す行為(わき見行為)を減らすために設計されたコンピューターによる技能訓練プログラムを評価した。主要評価項目は、試験開始前、訓練から1カ月時点および6カ月時点に2回ずつ実施する15分間のシミュレーション運転中に発生したわき見行為の回数および車線内の位置の標準偏差(車線中央から離れる側方移動の尺度)とした。 その結果、訓練後のシミュレーション運転中、介入群では1カ月時点で平均16.5回、6カ月時点で15.7回のわき見行為があったのに対して、対照群ではそれぞれ28.0回と27.0回だった(1カ月時点の発生率比0.64、P<0.001、6カ月時点の発生率比0.64、P<0.001)。車線内の位置の標準偏差は、介入群が1カ月時点で0.98SD、6カ月時点で0.98SDだったのに対して、対照群がそれぞれ1.20SDと1.20SDだった(1カ月時点の差-0.21SD、6カ月時点の差-0.22SD、いずれも交互作用のP<0.001)。...