1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. PRISm持続でMACE発生リスク上昇

PRISm持続でMACE発生リスク上昇

2022年12月10日  Chest

肺活量測定値(FEV1およびFVC)データがあり心血管疾患(CVD)のない英国バイオバンクの参加者32万9954例を対象に、preserved ratio impaired spirometry(PRISm、1秒率が保たれている肺機能障害)と心血管転帰の関連を前向きコホート研究で検討。追跡調査で肺活量測定を実施した2万2781例で、肺機能の推移と心血管転帰の関連も評価した。 その結果、ベースライン解析では、PRISmがある参加者の多変量調整後ハザード比(肺機能検査正常者との比較)は、主要有害心血管事象(MACE)1.26(95%CI 1.17-1.35)、心筋梗塞1.12(同1.01-1.25)、心不全1.88(同1.72-2.05)、脳卒中1.26(同1.13-1.40)、CVD死亡1.55(同1.37-1.76)となった。肺機能推移データの解析では、肺機能正常維持に比べPRISm持続および気流閉塞(同1.43、1.00-2.04)でMACE発生率が上昇した(ハザード比1.96、95%CI 1.24-3.09)。PRISm持続との比較で、PRISmから肺機能正常に移するとはMACE発...