サージカルマスクとN95マスクのコロナ予防効果を比較

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者のケアに従事する医療従事者を対象に、サージカルマスクによるCOVID-19予防効果のN95マスクに対する非劣性を多施設共同無作為化非劣性試験で検討。対象者はサージカルマスクまたはフィットテスト実施済みのN95マスクを10週間使用した。主要評価項目はRT-PCR検査でのCOVID-19確定とした。 intention-to-treat解析の結果、サージカルマスク群の10.46％とN95マスク群の9.27％にRT-PCR検査で確定したCOVID-19が発生した（ハザード比1.14、95％CI 0.77-1.69）。事前の計画にはなかった国別のサブグループ解析で、N95マスク群に対するサージカルマスク群の主要評価項目発生ハザード比は、カナダが2.83（CI 0.75-10.72）、イスラエルが1.54（CI 0.43-5.49）、パキスタンが1.50（CI 0.25-8.98）、エジプトが0.95（CI 0.60-1.50）だった。サージカルマスク群の10.8％とN95マスク群の13.6％に介入に起因する有害事象が報告された。...