1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 胸部大動脈瘤、サイズ大きいと解離のリスク高い

胸部大動脈瘤、サイズ大きいと解離のリスク高い

2022年12月12日  専門誌ピックアップ

米国の健康保険システムKaiser Permanente Northern Californiaデータベースを用いて、非症候性胸部大動脈瘤(TAA)のサイズが転帰に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討(KP-TAA試験)。TAA患者6372例(平均年齢68.6歳、女性32.2%)を対象とした。 その結果、初期サイズは平均4.4cmだった(5.0cm以上13.0%、5.5cm以上4.4%)。平均3.7年の追跡期間中の大動脈解離(AD)発症率は0.7%だった(100人年当たり0.22)。多変量モデルで、初期サイズが大きいほどADおよび全死因死亡のリスクが高く、リスクの変曲点は6.0cmだった。時間更新(time-updated)モデルでは、調整後の5年以内ADリスク推定値は4.0-4.4cmで0.3%、4.5-4.9cmで0.6%、5.0-5.4cmで1.5%、5.5-5.9cmで3.6%、6.0cm以上で10.5%だった。...