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小児期の逆境体験で成人早期のCVDリスク上昇

2022年12月13日  European Heart Journal

小児期逆境体験が成人期初期の心血管疾患(CVD)の発症に及ぼす影響をコホート研究で検討。1980年1月から2001年12月までにデンマークで出生し、CVDや先天性心疾患のない126万3013人を分析対象とした。対象者を0-15歳時の逆境体験に基づき5群に分けた。Cox比例ハザードモデルとAalen加法ハザードモデルを用いて、16-38歳でのCVD発症の調整済みハザード比およびハザード差を推定した。 その結果、4118例が16歳の誕生日から2018年12月31日までにCVDを発症した。逆境体験の度合いが低かったグループと比較して、家族の重度身体疾患や死亡を経験したグループ(調整済ハザード比:男性1.6、95%CI 1.4-1.8、女性1.4、1.2-1.6)および小児期から思春期にかけて逆境体験の頻度が非常に高かったグループ(ハザード比:男性1.6、1.3-2.0、女性1.6、1.3-2.0)はCVD発症リスクが高く、10万人年当たり10-18症例多かった。...