ACL断裂、リハビリ単独での治癒率5割

膝前十字靭帯（ACL）断裂後のMRIで確認した自然経過をKANON（Knee Anterior Cruciate Ligament Nonsurgical vs Surgical Treatment）試験の参加者120例の2次解析で評価。リハビリテーションと必要に応じて遅延ACL再建術（ACLR）を施行するグループ（リハビリ群）と早期ACLRを施行しリハビリを実施するグループ（早期ACLR群）を比較した。 追跡期間2年で、リハビリに加えてACLRを施行した54例中16例（30％）、リハビリのみの30例中16例（53％）で認められた。治癒が認められた患者（16例）は、Knee Injury and Osteoarthritis Outcome Score（KOOS）下位尺度「スポーツ/レクリエーション時の機能」および「QOL」のスコアが、治癒が認められなかった患者（14例、平均差25.1および27.5）、遅延ACLR群（24例、平均差24.9および18.1）および早期ACLR群（62例、平均差17.4および11.4）より良好だった。5年後の「QOL」も治癒が認められなかった患者より治癒が...