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妊娠第1期でのマラリア治療にアルテミシニンは安全

2022年12月13日  Lancet

妊娠第1期のマラリア女性患者に対するアルテミシニンを用いた治療(ABT)の有害な妊娠転帰を前向きコホート研究の系統的レビューと個別患者データのメタ解析で検討。主要評価項目は、有害な妊娠転帰(流産、死産、重大な先天異常の複合)とし、非ABTを比較した。 研究7件(12コホート)から妊娠3万4178件の情報を得た(妊娠第1期に737件がABTに曝露、1076件が非ABTに曝露)。ABTへの曝露があった妊娠の5.7%と非ABTへの曝露があった妊娠の8.9%に有害な妊娠転帰が発生した(調整ハザード比0.71、95%CI 0.49-1.03)。個別の評価項目の流産(同0.74、0.47-1.17)、死産(同0.71、0.32-1.57)、重大な先天異常(同0.60、0.13-2.87)でも結果はほぼ同じだった。妊娠第1期にアルテメテル-ルメファントリンを投与した場合の方が経口キニーネを投与した場合よりも有害な妊娠転帰のリスクが低かった(同0.58、0.36-0.92)。...