切除不能の黒色腫、TIL療法でPFS改善

切除不能なIIIC期またはIV期の黒色腫患者168例（抗PD-1抗体治療抵抗性86％）を対象に、腫瘍浸潤リンパ球（TIL）療法の効果を第III相多施設共同非盲検試験で検討。対象者をTIL群とイピリムマブ（3mg/kg体重）群に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間（PFS）とした。 その結果、intention-to-treat集団では、PFS中央値はTIL群が7.2カ月（95％CI 4.2-13.1）、イピリムマブ群が3.1カ月（95％CI 3.0-4.3）だった（進行または死亡のハザード比0.50、95％CI 0.35-0.72、P＜0.001）。それぞれ49％（95％CI 38-60）と21％（95％CI 13-32）が客観的奏効を得た。総生存期間中央値は、TIL群が25.8カ月（95％CI 18.2-未到達）、イピリムマブ群が18.9カ月（95％CI 13.8-32.6）だった。TIL群の全例、イピリムマブ群の57％にグレード3以上の治療関連有害事象が発現した。TIL群で発現した事象は主に化学療法に起因する骨髄抑制だった。...