PSA高値の男性、MRI標的生検で前立腺がん過剰診断半減
2022年12月14日
New England Journal of Medicine
スウェーデンで、50-60歳の男性3万7887例を対象に、前立腺特異抗原(PSA)検査後のMRI標的生検を用いた前立腺がんスクリーニングで前立腺がんの過剰診断リスクが低下するかを検討(GÖTEBORG-2試験)。対象者をPSAスクリーニングに招待し、PSA値が3ng/mL以上の参加者を参照群(MRI上がんが疑われる病変の標的生検+系統的生検)と実験群(MRI標的生検のみ)に割り付けた。主要評価項目は、臨床的に重要でない前立腺がんとし、Gleasonスコア3+3と定義した。 スクリーニング招待者のうち1万7980例(47%)が試験に参加した。その結果、実験群の0.6%、参照群の1.2%が臨床的に重要でない前立腺がんの診断を受けた(差-0.7ポイント、相対リスク0.46、95%CI 0.33-0.64、P<0.001)。参照群に対する実験群の臨床的に重要な前立腺がんの相対リスクは0.81(95%CI 0.60-1.1)だった。 参照群の10例が、系統的生検単独によって臨床的に重要ながんの診断を受けた。全例が中間リスク、大部分が低腫瘍量で、積極的監視療法で管理した。両群ともに重篤...
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