臨床的にリンパ節転移のない(cN0)再発喉頭または下咽頭がんに対する救済喉頭全摘出術を施行した患者107例を対象に、予防的頸部郭清術(END)と経過観察の臨床的および腫瘍学的転帰をコホート研究で検討。81例にENDを施行し、26例を経過観察とした。 その結果、END施行患者13例(16.0%)が潜在性リンパ節転移陽性だった。再発声門上がん20例中4例(20.0%)およびT3-T4の61例中12例(19.7%)が潜在性リンパ節転移陽性だった。頸部リンパ節レベルIIおよびIIIに潜在性転移陽性が多かった(II:9.0%、III: 9.2%、VI:6.8%、IV: 4.8%、V:0%、I:0%)。経過観察との比較で、ENDに総生存率または無病生存率の臨床的に意義のある改善との関連は認められなかった。再発下咽頭がんは声門がんより死亡(ハザード比4.28、95%CI 1.81-10.09)および遠隔再発(同7.94、2.07-30.48)のリスクが高かった。...
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