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ダパグリフロジンでCKD患者の入院リスク低下

2022年12月15日  Annals of Internal Medicine

慢性腎臓病(CKD)患者でダパグリフロジンの効果を検討した無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験(DAPA-CKD)の事後解析で、ダパグリフロジンの入院リスクに対する効果を検討。DAPA-CKD試験では、推算糸球体濾過量(eGFR)が25-75mL/min/1.73m2、尿中アルブミン/クレアチニン比が200-5000mg/gの成人(2型糖尿病の有無を問わず)をダパグリフロジン群(10mg 1日1回)とプラセボ群に割り付けた。この解析では、あらゆる原因による初回入院、入院全体および原因別の入院(初回および再入院)に対するダパグリフロジンの効果を評価した。 4304例(平均年齢61.8歳、女性33.1%)を解析対象とした。中央値2.4年の追跡期間中、1224例(28.4%)に2072件の入院が報告された。プラセボと比較して、ダパグリフロジンによって初回入院のリスク(ハザード比0.84、95%CI 0.75-0.94)および入院全体または死亡(率比0.79、CI 0.70-0.89)のリスクが低下した。初回入院および全入院に対するダパグリフロジンの効果が試験開始前の2型糖尿病の有無に左右され...