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中手骨骨幹部骨折の保存療法、手術と転帰同等

2022年12月16日  The Journal of Bone & Joint Surgery

中手骨骨幹部の斜骨折または螺旋骨折の患者42例を対象に、運動を制限しない保存療法の治療効果を前向き非劣性無作為化試験でスクリュー固定を行う手術療法と比較。経過観察1年時に健側手の握力に対するパーセンテージとして求めた患側手の握力を主要評価項目とし、中手骨短縮や合併症、病気休暇日数、費用などを副次評価項目とした。 その結果、健側手に対する患側手の平均握力は、保存療法群が104%、手術群が96%だった(P=0.34)。中手骨短縮は、保存療法群が平均5.3mm、手術群が2.3mmだった。保存療法群では軽微な合併症が1件、手術群では軽微な合併症が4件と再手術が3件見られた。費用は保存療法群が1347米ドル、手術群が3834米ドルと推定された。病気休暇日数は保存療法群の方が有意に短かった(12日 vs. 35日、P=0.008)。...