がんワクチンDCVax-L＋標準療法、膠芽腫のOS改善

新規診断または再発の膠芽腫患者331例を対象に、標準療法（テモゾロミド）と併用する自己腫瘍溶解物を用いた樹状細胞ワクチンDCVax-Lの効果を第III相国際多施設前向きコホート研究で検討。232例をDCVax-L群、99例をプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は総生存期間（OS）中央値とし、同時期にマッチさせた別の無作為化臨床試験参加者（外部対照）と比較した。 その結果、無作為化（術後22.4カ月時点）後の新規診断患者のOS中央値はDCVax-L群19.3カ月に対して外部対照群は無作為化後16.5カ月で（ハザード比0.80、98％CI 0.00-0.94、P＝0.002）、無作為から後48カ月後の生存率は15.7％、9.9％、60カ月後では13.0％、5.7％だった。再発例の再発時点からのOS中央値はDCVax-L群が13.2カ月、外部対照群が7.8カ月で（同0.58、0.00-0.76、P＜0.001）、再発から24カ月後の生存率は20.7％、9.6％、30カ月後では11.1％、5.1％だった。...