2型糖尿病管理に意思決定支援ツール用いたチーム医療が有効

中国の地域医療センター38施設で、50歳以上で併存疾患がある血糖コントロール不良の2型糖尿病患者を対象に、血糖、脂質および血圧の管理に臨床意思決定支援システム（CDSS）を用いたチーム医療の効果をクラスター無作為化試験で検討。CDSSを用いたチーム医療群（CDSS群、5475例）と対照のチーム医療単独群（5657例）を比較した。主要評価項目は、18カ月時点のヘモグロビンA1c（HbA1c ）値、低比重リポ蛋白コレステロール（LDL-C）値および収縮期BPの平均低下量ならびに3つの危険因子がいずれもコントロール良好な患者の割合とした。 その結果、18カ月間の介入期間中、CDSS群ではHbA1c 値が0.9％ポイント、LDL-C値が19.0mg/dL、収縮期BPが9.1mmHg低下し、チーム医療単独群ではそれぞれ0.6％ポイント、12.5mg/dL、7.5mmHg低下した（差－0.2％ポイント、－6.5mg/dL、－1.5mmHg）。HbA1c 、LDL-Cおよび収縮期BPいずれも良好にコントロールされていた患者の割合は、CDSS群が16.9％、チーム医療単独群が13.0％だった。...