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HER2陽性乳がん、T-DXdでOS改善

2022年12月17日  Lancet

HER2陽性転移乳がん患者524例を対象にトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)とトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の有効性と安全性を比較する無作為化非盲検第III相試験で、事前設定された2回目のOS中間解析の結果が報告された(DESTINY-Breast03試験)。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)とした。総生存期間(OS)を主要な副次評価項目とした。 その結果、追跡期間中央値がT-DXd群28.4カ月、T-DM1群26.5カ月で、PFS中央値はT-DXd群28.8カ月、T-DM1群6.8カ月だった(ハザード比0.33、95%CI 0.26-0.43、名目上のP<0.0001)。OSはT-DXd群(95%CI 40.5カ月-評価不能)、T-DM1群(34.0カ月-評価不能)ともに中央値に到達せず、総生存事象はそれぞれ72例(28%)と97例(37%)だった(ハザード比0.64、95%CI 0.47-0.87、P=0.0037)。治療下で発現したグレード3以上の有害事象の発現件数は同等だった(T-DXd群56% vs. T-DM1群52%)。...