前立腺がん、転移指向性治療で全身療法開始遅延

原発腫瘍の治療後に陽電子放出断層撮影画像で孤立性少数再発（oligorecurrent）転移病変が確認された前立腺がん患者124例を対象に、アンドロゲン除去療法（ADT）を併用しない転移指向性治療の転帰を検討。患者の特定に2008-18年のMayo Clinic C-11 choline registryを用いた。転移指向性治療として67例が外科的切除（追跡期間中央値54カ月）、57例が体幹部定位放射線療法（同53カ月）を受けた。 その結果、初回経過観察時の前立腺特異抗原値の50％を超える低下の達成率は外科的切除術群が80.5％、放射線療法群が40.3％、3年放射線学的無増悪生存率は29％、17％、全身療法開始までの期間中央値は18.5カ月、17.8カ月だった。...