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FXa阻害薬でAF患者の間質性肺炎リスク上昇

2022年12月19日  専門誌ピックアップ

台湾国民健康保険研究データベースに登録された経口抗凝固薬(OAC)実施している肺疾患の既往歴がない非弁膜症性心房細動(NVAF)患者10万6044例(平均年齢73.4歳、男性56.6%)を対象に、OAC使用と間質性肺疾患(ILD)リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討。患者の60.9%が第Xa因子(FXa)阻害薬(アピキサバン、エドキサバン、リバーロキサバン)、21.2%がダビガトラン、17.9%がワルファリン(参考)を使用していた。 傾向スコアを用いた安定化重み付け解析の結果、ワルファリンに比べFXa阻害薬でILD発症リスクが高く(100人年当たり発症率0.29 vs. 0.17、ハザード比1.54、95%CI 1.22-1.94、P<0.001)、ダビガトランには有意な差が認められなかった。複数のリスクが高いサブグループでも、FXa阻害薬によるILD発症リスク上昇が見られた。...