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食道切除、術後早期NSAIDで縫合不全増えず

2022年12月20日  専門誌ピックアップ

食道切除術後早期(手術日および手術翌日)の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)使用による縫合不全のリスクを後ろ向き研究で検討。日本の全国入院患者データベースを用いて、がんのため食道切除術を受けた患者3万9418例を特定した。主要評価項目は縫合不全とした。急性腎障害、消化管出血および死亡を副次評価項目とした。 安定化逆確率重み付けによる解析(IPTW法)の結果、NSAIDに縫合不全との関連は見られなかった(オッズ比1.04、95%CI 0.97-1.10)。NSAID使用の有無により急性腎障害発生率、消化管出血発生率、30日死亡率および院内死亡率に差はなかった。傾向スコアマッチングおよび操作変数法による解析でもほぼ同じ結果が得られた。...