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妊娠糖尿病検査のOGTT、事前の6時間以上絶食で陽性率上昇

2022年12月22日  専門誌ピックアップ

妊娠糖尿病(GDM)のスクリーニングに用いる50g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の陽性率に対する摂食条件の影響を単施設前向き無作為化試験で検討。OGTT前の食事制限が6時間以上の絶食群とOGTT開始2時間以内の摂食群の各群100例を比較した。フィッシャーの正確確率検定を用いて、陽性率を絶食群45%、摂食群25%および脱落率10%と推定し、両側α=0.05、検出力=0.8で陽性率20%ポイント以上の絶対差を検出することを計画した。 その結果、絶食群97人、摂食群98人がOGTTを完了した(プロトコル遵守率:断食群97.9%、摂食群91.8%)。絶食群の陽性率が摂食群より有意に高く(32.0% 対13.3%、P=0.002)、平均グルコース値も絶食群の方が有意に高かった(127.7mg/dL 対113.3mg/dL、P=0.002)。GDM発生率は絶食群12.4%、摂食群5.1%だった(P=0.08)。母児の転帰に有意差はなかった。...