BMJ誌編集者の論文被引用数予測力は低い

BMJ誌の編集者10人が原著論文の被引用数を予測する能力をコホート研究で評価。編集者らは、2015年8月27日から2016年12月29日までの掲載前会議で、BMJに投稿された査読後の論文について発表年と翌年の被引用数を予測。調査開始時のBMJ誌のインパクトファクター（17.445）を基準として、予測した被引用数を0回、10回未満（平均未満）、10-17回（平均程度）、18回以上（平均以上）に分類した。 レビューした論文534編のうち505編が2019年末までに原著論文として発表された（BMJ誌掲載219編）。この505編の被引用数の中央値は9回だった（被引用数10回未満55％、10-17回21％、18回以上24％）。BMJ誌が受理した論文（中央値12回）は掲載を拒否した論文（同7回）より多く引用されていた。編集者9人が半数以上の論文（31-52％）の実際の被引用数区分を特定できず、予測と実際の被引用数区分の一致を示すκ係数は0.01から0.19だった。編集者が正しい分類を予測した割合の平均値は43％で、編集者の50％以上が正しい分類を予測した論文は160報（32％）だった。...