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「グリーン地中海食」で内臓脂肪減少

2022年12月23日  専門誌ピックアップ

腹部肥満を呈する男女294例(平均年齢51歳、男性88%、BMI 31.2、内臓脂肪率29%)を対象に、グリーン地中海食(グリーンMED:通常のMED食にミジンコウキクサ、緑茶を追加し、赤身肉/加工肉を減らす)の内臓脂肪組織(VAT)減少効果を無作為化比較試験で検討(DIRECT PLUS試験)。健康的な食生活に関するガイドライン(HDG)遵守群およびMED群と比較した。MED両群はともにクルミ28g/日を摂取した。 その結果、18カ月後の体重変化はMED群-2.7%、グリーンMED群-3.9%、腹囲は-4.7%、-5.7%とMED両群に同等のわずかな低下が見られたが、VAT減少率はグリーンMED群が最も高かった(HDG遵守群-4.2%、MED群-6.0%、グリーンMED群-14.1%、P<0.05)。多変量モデルでの解析で、緑茶、クルミ、ミジンコウキクサの摂取量高値、赤身肉摂取量低値、総血漿ポリフェノール(主に馬尿酸)高値、尿中ウロリチンAポリフェノール高値でVAT減少量が有意に増加した(P<0.05)。...