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心筋梗塞発症後の5年転帰、GL推奨治療で改善

2022年12月23日  European Heart Journal

デンマークの全国登録から特定した、2000-17年に心筋梗塞(MI)を発症し、その後1年間出血や心血管事象がなかった全患者8万2108例(年齢中央値64歳、男性68.2%)を対象に、コホート研究で長期リスクを。2000-17年の追跡期間を3年間隔で分割し、粗リスクを推定した後、年齢、性別、併存疾患および治療法の分布により標準化リスクを算定した。 その結果、追跡期間中、スタチン(68.6%から92.5%)や経皮的冠動脈形成術(PCI)23.9%から68.2%)などのガイドラインが推奨する治療の実施率が増加した。5年粗リスクは、2000-02年から2015-17年の間に低下した(死亡:18.6%から12.5%へ、MI再発:7.5%から5.5%へ、出血:3.9%から2.7%へ低下、いずれも傾向のP<0.001)。ガイドライン推奨治療の使用に転帰改善との関連が見られし、治療の変化で標準化した2000-02年の5年死亡リスクは15.5%となった。...