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ザイールエボラワクチンの安全性と免疫応答を確認

2022年12月24日  New England Journal of Medicine

ザイールエボラウイルス疾患予防に用いるワクチンレジメン3種の安全性および免疫応答を成人1400例と小児1401例を対象とした無作為化プラセボ対照試験2件で評価(PREVAC試験、Pan African試験)。参加者をAd26-MVA群(Ad26.ZEBOVの56日後にMVA-BN-Filo)、rVSV群(rVSVΔG-ZEBOV-GPの56日後にプラセボ)、rVSV追加免疫群(rVSVΔG-ZEBOV-GPの56日後にrVSVΔG-ZEBOV-GP)に割り付けた。主要評価項目は12カ月時点の抗体応答とし、ELISA法で測定した抗体濃度が200単位(EU)/mL以上かつ試験開始前から4倍以上の抗体濃度上昇と定義した。 その結果、12カ月時点で、Ad26-MVA群では成人の41%と小児の78%、rVSV群では76%と87%、rVSV追加免疫群では81%と93%に抗体応答が認められたのに対し、プラセボ群ではそれぞれ3%と4%だった(プラセボとの比較によりいずれもP<0.001)。有害事象はおおむね低グレードだった。...