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血行動態不安定な骨盤骨折、3人に1人が死亡

2022年12月25日  JAMA Surgery

米国の外傷患者のデータベースを用いて、血行動態が不安定な骨盤骨折後の骨盤出血コントロール介入のパターンと臨床転帰の関連をコホート研究で検討。早期輸血(4時間で濃厚赤血球輸血4単位以上)を受け、preperitoneal pelvic packing、骨盤の血管塞栓術(AE)およびゾーン3への蘇生的大動脈内バルーン遮断(REBOA)による介入を実施した成人患者1396例を対象とした。 その結果、外傷重症度スコア(ISS)中央値は24点だった。24時間死亡率が15.5%、救急科死亡率が0.7%、院内死亡率が36%で、41%に合併症が発生した。頻度の高い介入は骨盤のAE(55%)、preperitoneal pelvic packing(47%)、ゾーン3へのREBOA(9%)だった。介入数別に見ると、1236例(89%)が1種、157例(11%)が2種、3例(0.2%)に3種だった。回帰分析で、骨盤のAEのみに死亡率低下との関連が認められた(オッズ比0.62、95%CI 0.47-0.82、P<0.001)。...