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アトピー性皮膚炎症状、オンラインのセルフケア支援で改善

2022年12月26日  British Medical Journal

英国で、アトピー性皮膚炎のセルフケアを支援するオンライン行動介入の効果を実用的並行群間非盲検無作為化比較試験2件で評価。試験1ではアトピー性皮膚炎のある小児患者(0-12歳)の親または養育者、試験2ではアトピー性皮膚炎のある若年患者(13-25歳)本人を対象とし、患者を通常ケア群と介入群(通常ケア+オンライン行動介入)に割り付けた。主要評価項目はPOEMスコア(アトピー性皮膚炎自己評価指標)を用いて評価した湿疹症状とした。 無作為化した小児患者の親または養育者340例、若年患者337例を解析対象とした。試験開始前の平均POEMスコアは、親または養育者が12.8点、若年患者が15.2点だった。24週時点の両群のPOEMスコア平均差は、親または養育者では-1.5(P=0.002)、若年患者では-1.9(P<0.001)で、いずれも介入群の方が重症度改善が大きかった。24週時点のPOEMスコアの差が2.5に達するための治療必要数は、両試験ともに6例だった。両試験ともに52週まで改善が持続し、いずれのグループでも有害性は確認されなかった。...