肥満者の減量に自己学習支援型の行動介入が有効

米国退役軍人保健局の30施設で、BMIが30以上45未満の成人511例（平均57.4歳、女性45％）を対象に、リモート配信による自主的な生活習慣改善への介入が体重や全身健康状態を改善するか無作為化臨床試験で検証。介入群には通常ケアに加えて、オンラインプラットフォームを通じて糖尿病予防プログラムに基づく自主学習ビデオ、資料、コーチングのメッセージを配信し、対照群には通常ケアのみを提供した。主要評価項目は、12カ月後の体重（かかりつけ医で測定しEHRに記録）とMedical Outcomes Study簡易12項目調査票（SF-12）の身体健康スコア（PCS）を用いた自己申告による全般的な健康状態とした。 その結果、12カ月時点の補正前平均体重は、介入群では102.7kgから99.8kgに、対照群では101.9kgから101.0kgに減少した（補正後の群間平均差－1.93、97.5％CI －3.24-－0.61、P＝0.001)。SF-12 PCS平均スコアは、介入群では44.8から44.3に、対照群では44.5から43.2に減少した（介入－対照の補正後群間平均差0.69、P＝0.39）。...