若年期の高Lp(a)値は成人期ASCVDの危険因子
YFS試験(Cardiovascular Risk in Young Finns Study)で観察された若年期のリポ蛋白(a)[Lp(a)]値と成人期の動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)および頸動脈内膜中膜厚との関連をBHS試験(Bogalusa Heart Study)の白人参加者587例で再現し、Cox比例ハザード回帰を使用して関連を分析した。 その結果、YFS試験では、若年期に高Lp(a)(30mg/dL以上)に曝露した参加者の成人期ASCVD発症リスクは非曝露群の約2倍高かった(ハザード比2.0、95%CI 1.4-2.6)。BHS試験では、年齢と性別で調整したモデルで、高Lp(a)曝露群の成人期ASCVD発症リスクは非曝露群の2.5倍(95%CI 0.9-6.8)、さらに低比重リポタンパク質(LDL)コレステロールとBMIでも調整すると2.4倍(95%CI 0.8-7.3)だった。統合データの多変量モデルでは、高Lp(a)曝露群の成人期ASCVD発症リスクは非曝露群の2.0倍(95%CI 1.0-3.7)だった。若年期のLp(a)値と成人期の頸動脈厚に関連は認められなかった...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。