1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 心血管リスク低下に役立つ微量栄養素を特定

心血管リスク低下に役立つ微量栄養素を特定

2022年12月28日  Journal of the American College of Cardiology

心血管疾患(CVD)の危険因子および臨床的事象に対する微量栄養素の効果を無作為化比較介入試験884件(対象計88万3627人)の系統的レビューとメタ解析で検討。微量栄養素補充と心血管リスクの関連を定量化し、根拠に基づきヒートマップを作成した。 その結果、n-3脂肪酸、n-6脂肪酸、L-アルギニン、L-シトルリン、葉酸、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、α-リポ酸、コエンザイムQ10、メラトニン、カテキン、クルクミン、フラバノール、ゲニステインおよびケルセチンの補充によりCVD危険因子が低下することを示す中-高質のエビデンスが認められた。n-3脂肪酸補充でCVD死亡(相対リスク0.93、95%CI 0.88-0.97)、心筋梗塞(同0.85、0.78-0.92)、冠動脈性心疾患事象(同0.86、0.80-0.93)が減少した。β-カロテン補充で全死因死亡(同1.10、1.05-1.15)、CVD死亡(同1.12、1.06-1.18)および脳卒中リスク(同1.09、1.01-1.17)が上昇した。...