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晩期発症の小脳性運動失調症、遺伝的原因を発見

2022年12月30日  New England Journal of Medicine

フランス系カナダ人3家族の常染色体優性の晩期発症小脳性運動失調(LOCA)患者6例を対象に、病因となるリピート伸長をゲノム配列決定で特定し、そのリピート異常とLOCAの関連をフランス系カナダ人(患者66例、対照者209例)およびドイツ人(228例、199例)の症例対照研究で検討した。 その結果、線維芽細胞増殖因子14をコードする遺伝子FGF14の第1イントロン深部でのGAAリピート異常を特定し、病因閾値はGAAリピート250回以上[(GAA)≥250]とされた。カナダ系フランス人(オッズ比105.60、95%CI 31.09-334.20、P<0.001)およびドイツ人(同8.76、3.45-20.84、P<0.001)の症例対照研究でFGF(GAA)≥250リピートとLOCAの有意な関連が確認された。各2個の死後小脳検体およびiPS細胞由来運動ニューロン細胞株の解析で、FGF14 RNAおよびタンパク質の...