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2型糖尿病には低炭水化物高脂肪食が良い

2022年12月30日  Annals of Internal Medicine

2型糖尿病患者165例(平均年齢56歳、女性58%)を対象に、カロリー無制限低炭水化物高脂肪食(LCHF食:脂質50-60%、炭水化物20%未満、タンパク質25-30%)の効果を6カ月の無作為化比較試験で検討。追跡期間を3カ月とし、高炭水化物低脂肪食(HCLF食:脂質20-30%、炭水化物50-60%、タンパク質20-25%)と比較した。評価項目は、血糖コントロール、血清脂質濃度、代謝マーカー、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を評価する肝生検とした。 その結果、LCHF食群の方がHCLF食よりヘモグロビンA1cの改善(変化量の平均差-0.59%、同-0.87--0.30)および体重の減少(同−3.8kg、-6.2--1.4)が大きかった。6カ月後、両群ともに高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールが上昇し、トリグリセリドが低下した。低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール変化量はLCHF食群の方が小さかった(同14.3mg/dL、6.6-22.4)。NAFLDに対しては、両群に統計学的に有意な変化は見られなかった。9カ月後、この変化は持続していなかった。...