陰謀論者は根拠のないがんの原因を信じやすい
2022年12月31日
British Medical Journal
ワクチンの懐疑論や陰謀論を公言する人のがん予防に対する考えを横断調査で検討。オンラインフォーラムなどでCancer Awareness Measure(CAM)とCancer Awareness Measure Mythical Causes Scale(CAM-MYCS)を用いた調査を実施し、がんに対する考えを評価した。回答した1494人のうち、209人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを接種しておらず、112例が従来医療より代替医療を好み、62例が地球平面説またはレプティリアン陰謀説を信じていた。 その結果、喫煙や遺伝など事実に基づくがんの原因に対する認識(CAMスコア中央値63.6%)が食品添加物やストレスなどの根拠のない原因に対する認識より高かった(同41.7%)。ワクチン非接種、代替医療支持、陰謀論支持の各群では、事実に基づく原因の54.5%(中央値)を正確に特定したのに対し、各群の対照群では63.6%(中央値)を特定した(それぞれP=0.13、0.04、0.003)。根拠のないがんの原因については、ワクチン非接種群が25.0%、代替医療支持群が16.7%...
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