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KRAS p.G12C変異陽性進行膵がんにソトラシブが有効

2022年12月31日  New England Journal of Medicine

全身療法歴が1回以上あるKRAS p.G12C変異陽性膵がん患者を対象に、ソトラシブ投与の安全性および有効性を単群第I-II相試験で検討(CodeBreaK 100試験)。第I相の主目的は安全性の評価と第II相推奨用量決定とした。第II相では患者にソトラシブ960mgを1日1回経口投与した。第II相の主要評価項目は客観的奏効(完全奏効または部分奏効と定義)とした。第I相と第II相を統合した集団(38例)で有効性の評価項目を評価した。 その結果、第I相と第II相の参加者を統合した集団全38例にソトラシブを投与し、8例(21%)が客観的奏効を得た。無増悪生存期間中央値は4.0カ月、総生存期間中央値は6.9カ月だった。16例(42%)に治療関連有害事象が報告され、6例(16%)にグレード3の有害事象が発現した。治療に起因する有害事象に死亡や投与中止に至るものはなかった。...