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高齢CKD患者、支援ツールで意思決定の質向上

2023年1月2日  Annals of Internal Medicine

米国の外来腎臓内科クリニック8施設で、透析を受けていない70歳以上の進行慢性腎臓病(CKD)患者400例を対象に、腎代替療法に関する意思決定支援の効果を多施設共同無作為化比較試験で評価した。患者をDART(Decision-Aid for Renal Therapy:腎療法の意思決定支援)ウェブツール群と通常ケア群に割り付け、18カ月間追跡した。 その結果、DART群は意思決定の質が改善し、意思決定葛藤尺度(DCS)の平均スコアが対照群より低かった(平均差-8.5、95%CI -12.0--5.0、P<0.001)。3カ月後、DART群は通常ケア群より予後と治療に関する知識が向上した(同7.2、3.7-10.7、P<0.001)。DART群では治療に対する希望について「分からない」と回答した割合は試験開始前の58%から3、6、12、18カ月後に28%、20%、23%、14%に変化したのに対して、通常ケア群では試験開始前の51%から38%、35%、32%、18%に変化した。...