プロサッカー選手のアルコール関連障害リスクは低い

スウェーデンの全国規模のコホート研究で、男性エリートサッカー選手のアルコール関連障害のリスクを検討。1924年から2019年までにスウェーデン1部リーグのアルスヴェンスカンに所属した男性サッカー選手6007例と年齢と居住地域をマッチさせた一般集団の男性5万6168例を比較した。 その結果、2020年12月31日までの追跡期間中、サッカー選手257例（4.3％）と一般集団男性3528例（6.3％）がアルコール障害の診断を受けた。年齢、居住地域および暦時間を考慮に入れた解析で、サッカー選手のアルコール関連障害リスクは一般集団男性より低かった（ハザード比0.71、95％CI 0.62-0.81）。ハザード比は35歳前後が最も低く、年齢とともに上昇し、75歳前後ではサッカー選手の方が一般集団より高かった。このほか、サッカー選手の方が一般集団より他の薬物誤用に起因するリスクが有意に低かった（ハザード比0.22、95％CI 0.15-0.34）。...