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KRAS G12C変異陽性大腸がんにadagrasibが有効

2023年1月3日  New England Journal of Medicine

治療歴が多く転移があるKRAS G12C変異陽性大腸がん患者を対象に、抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体セツキシマブと併用した経口KRAS G12C阻害薬adagrasibの有効性を非盲検非無作為化第I/II相試験で検討。主要評価項目は、客観的奏効(完全または部分奏効)および安全性とした。2022年6月16日時点で44例にadagrasib単剤療法、32例にadagrasibとセツキシマブの併用療法を実施し、追跡期間中央値がそれぞれ20.1カ月および17.5カ月だった。 その結果、奏効率は単剤療法群(評価対象43例)が19%、併用療法群(28例)が46%だった。奏効期間中央値は単剤療法群が4.3カ月、併用療法群が7.6カ月で、無増悪生存期間(PFS)中央値はそれぞれ5.6カ月および6.9カ月だった。グレード3または4の治療関連有害事象発現割合は、単剤療法群が34%、併用療法群が16%だった。グレード5の有害事象は認められなかった。...