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左房機能の評価で脳卒中の予測が向上

2023年1月3日  Annals of Internal Medicine

心房細動(AF)および脳卒中の既往がない人を対象に、左心房の機能と大きさ解析により虚血性脳卒中の予測が改善するかを前向きコホート研究で検討。ARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)研究の参加者でこの研究開始時にAFおよび脳卒中を発症していなかった4917例を調査した。 5年間で、左房のreservoir strain、conduit strain、contractile strainが最低五分位だった参加者の虚血性脳卒中累積発生率はそれぞれ2.99%、3.18%、2.15%で、重度の左房拡大については1.99%だった。赤池情報量基準に基づき、左房reservoir strain+CHA2DS2-VASc変数が最良の予測モデルとした。CHA2DS2-VASc変数に左房reservoir strainを加えると、5年間に脳卒中を発症した112例の11.6%が高リスク、1.8%が低リスクに再分類され、脳卒中を発症しなかった4805例の12.2%が低リスク、12.7%が高リスクに再分類された。決定曲線解析では、5年リスクの閾値を5%とした場合に予測され...