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重篤COVID-19、6カ月生存率改善した治療は

2023年1月4日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重篤成人患者(4869例、平均59.3歳、女性32.1%)に対する治療の長期転帰を進行中のアダプティブプラットフォーム試験で治療領域別に検討した(REMAP-CAP試験)。2020年3月9日から2021年6月22日までに14カ国197施設から患者を登録し、治療6種(免疫調節薬、回復期血漿、抗血小板療法、抗凝固療法、抗ウイルス薬、ステロイド)の長期転帰(180日間)を追跡した。 その結果、180日時点で2590例(63.1%)が生存していた。IL-6受容体拮抗薬(確率99.9%以上、補正後ハザード比0.74、95%信用区間0.61-0.90)、抗血小板薬(同95%、0.85、0.71-1.03)は対照との比較で6カ月生存率が良好だった。抗凝固療法(確率99. 9%、ハザード比1.13、同0.93-1.42)、回復期血漿(同99.2%、0.99、0.86-1.14)およびロピナビル・リトナビル(同96.6%、1.06、0.82-1.38)は事前に定めた統計的無益性(ハザード比0.83超)の確率が高かった。ヒドロキシクロロキン(同96.9%、1.5...