PARADIGM-HF試験の2次解析で、ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類と心不全重症度の客観的指標[N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)]および長期予後の関連を検討。試験登録時にNYHA分類が分かっていた心不全患者8326例を対象とした。 その結果、NYHAクラスIだった患者の58%が1年以内にクラスが変更された。NT-proBNPによるNYHAクラス識別能は低く、クラスIとIIの識別での受信者動作特性曲線下面積(AUC)は0.51だった。NT-proBNPのカーネル密度オーバーラップ率は、NYHAクラスIIに対するクラスIが93%、クラスIIIに対するクラスIが79%、クラスIIIに対するクラスIIが83%だった。NYHAクラスIIIに分類された患者は心血管事象発生率が高く(ハザード比:vs.クラスI 1.84、95%CI 1.44-2.37;vs. クラスII 1.49、1.35-1.64)、クラスIおよびクラスIIに分類された患者では低かった(I群に対するII群のハザード比1.24、0.97-1.58)。NT-proBNP値(1600pg/mL未満...
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