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医療用大麻合法化でがん患者のオピオイド使用減少

2023年1月5日  JAMA Oncology

医療用大麻合法化が進められた2012-17年の米国の商業請求データを用いて、医療用大麻合法化のがん治療への影響を横断研究で検討。2012年1月1日時点で医療用大麻が合法化されていない34州に居住し、新たにがんの診断を受けた患者(乳がん3万8189例、大腸がん1万2816例、肺がん7190例)を対象とした。差分の差分分析を用いて、医療用大麻合法化がオピオイド処方および疼痛に起因する救急科受診または入院に及ぼす影響を評価した。 その結果、医療用大麻合法化で1日以上オピオイドを使用した患者の割合が低下し、最近オピオイドを使用した乳がん患者では90.1%から84.4%へ(差5.6ポイント、P=0.001)、最近オピオイドを使用した大腸がん患者では89.4%から84.4%へ(差4.9ポイント、P=0.03)、最近オピオイドを使用していない肺がん患者では33.8%から27.2%へ(差6.5ポイント、P=0.02)低下した。最近オピオイドを使用した肺がん患者では、医療用大麻合法化により、1件以上疼痛に起因する救急科受診または入院が1件以上発生した割合が低下した(19.3%から13.0%へ低下、P=0...