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双極性障害のスマホ自己管理、再発低リスク者には有益

2023年1月5日  JAMA Psychiatry

米国で双極性障害患者205例(平均42歳、女性61%、白人83%)を対象に、スマートフォンを用いた自己管理(アプリ、コーチング、ウェブサイト)の再発、症状負荷および生活の質に対する効果を無作為化比較試験で検討。患者を通常治療単独群と通常治療とスマートフォン介入併用群に割り付け、再発リスク(低リスク:症状なし;高リスク:症状持続、前駆期、回復中、症状の回復)により層別化した。主要評価項目は、再発までの期間とした。 その結果、48週間の追跡で、再発リスクの低下は認められなかった(ハザード比0.65、95%CI 0.39-1.09、Log-rank検定によりP=0.08)。低リスク患者には再発の減少が認められた(同0.32、0.12-0.88、P=0.02)が、高リスク患者には認められなかった(同0.86、0.47-1.57、P=0.62)。スマートフォンによる自己管理介入によりうつ症状の重症度が低下し(平均差-0.80、P=0.02)、それに起因する生活の質が改善した(同1.03、P=0.02)が、症状がある時間の割合は低下しなかった(同-5.6、P=0.20)。...