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CT検査1回で小児の脳腫瘍リスク上昇

2023年1月6日  The Lancet Oncology

コンピューター断層撮影(CT)検査による悪性脳腫瘍リスクをコホート研究で検討(European EPI-CT study)。22歳未満でCT検査を1回以上受け、がんや良性脳腫瘍の診断歴がなく、初回CT検査後5年以上がんがなく生存していた参加者65万8752例を対象とした。初回CT検査後5年経過後の悪性脳腫瘍の初回診断を評価項目とした。 その結果、中央値5.6年の追跡期間中、悪性脳腫瘍が165例発生し、このうち121例(73%)が神経膠腫だった。平均累積脳線量(タイムラグ5年)は全参加者が47.4mGy(標準偏差60.9)、悪性脳腫瘍患者が76.0mGy(同100.1)だった。全悪性脳腫瘍(100mGy当たりの過剰相対リスク1.27、95%CI 0.51-2.69)および神経膠腫(同1.11、0.36-2.59)に有意な線形線量反応関係が認められた。...