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米NCIがん研究、患者の生存期間改善に大きく貢献

2023年1月8日  Journal of Clinical Oncology

米国国立がん研究所(NCI)臨床試験ネットワーク(NCTN)グループが公的資金で実施するがん研究の複合的な影響を体系的に検討。1980年以降に報告され、臨床的、時間依存的転帰1つ以上で統計学的に有意な結果が得られた無作為化第III相試験を特定し、増分人口生存年、増分生存年当たりの費用、科学的影響(Google Scholarでの引用)を評価した。 その結果、10万8334例を対象とした試験162件を特定した(全試験の29.8%)。主に、乳がん(34件)、婦人科がん(28件)、肺がん(14件)に関する試験だった。引用回数は16万5336回で(1件当たり平均62.2回/年)、87.7%が推奨治療法としてがん治療ガイドラインに引用されていた。一連の研究によって、がん患者の増分生存年は1420万年(95%CI 1150-1650万年)となり、2030年までの増分生存年は2410万年(同1970-2820万年)になると予測された。2020年までの増分生存年当たりの公費投資額は326米ドルだった。...