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C型慢性肝炎、DAA治療でHCCや死亡のリスク低下

2023年1月8日  JAMA Internal Medicine

2010-21年の米国Optum Clinformatics Data Martデータベースに登録されたC型慢性肝炎の成人患者24万5596例を対象に、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)治療による肝臓および非肝臓の疾患罹病および死亡のリスク抑制効果を後ろ向きコホート研究で検討。4万654例がDAAを1回以上処方され(インターフェロンなし)、20万4942例には治療歴がなかった。 その結果、DAA治療患者は未治療患者に比べて、1000人年当たりの肝転帰[代償不全28.2 vs. 40.8、P<0.001、代償性肝硬変の肝細胞がん(HCC)20.1 vs. 41.8、P<0.001]、肝臓以外の転帰(糖尿病30.2 vs. 37.2、P<0.001、慢性腎臓病31.1 vs. 34.1、P<0.001)および全死因死亡(36.5 vs. 64.7、P<0.001)の発生率が有意に低かった。多変量回帰分析で、DAA治療は肝転帰(調整後ハザード比:HCC 0.73、代償不全0.36)、肝臓以外の転帰(調整後ハザード比:糖尿病0.74、慢性腎臓病0.81、心血管疾患0.90、肝臓以外のがん0.89...