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肥満のRYGBでアルコール使用障害による入院リスク上昇

2023年1月9日  JAMA Surgery

ルーワイ胃バイパス術(RYGB)(1854例)、スリーブ状胃切除術(4211例)、胃バンディング術(265例)または体重管理プログラムMOVE!への紹介(1364例)を受けたBMI 30以上の患者を対象に、肥満手術とその後のアルコール使用障害(AUD)に起因する入院および全死因死亡との関連をコホート研究で検討した。 その結果、時間の経過による(time-updating)アルコール摂取およびBMIを考慮に入れた治療の逆確率重み付け(IPTW)Cox回帰分析で、RYGBはMOVE!およびスリーブ状胃切除術に比べてAUDに起因する入院のハザードが高かった(MOVE!に対するハザード比1.70、95%CI 1.20-2.41、P=0.003、スリーブ状胃切除術に対する同1.98、1.55-2.53、P<0.001)。スリーブ状胃切除術とMOVE!に有意差はなかった(ハザード比0.76、0.56-1.03、P=0.08)。RYGBはMOVE!に比べて死亡リスクが低かったが(同0.63、0.49-0.81、P<0.001)、この関連は経時的なアルコール摂取増加で減弱した。...