LP（a）高値＋高血圧が心血管リスクに

心血管疾患のない成人6674例を対象に、リポ蛋白（a）［LP（a）］および高血圧と心血管転帰の縦断的関連を大規模多民族コホートで検討（MESA試験）。平均追跡期間13.9年の間に、809例に心血管疾患事象が認められた。 その結果、Log［LP（a）］と高血圧の有無に統計的有意な相互作用が認められた（P＝0.091）。LP（a）値50mg/dL未満＋高血圧がない参考群との比較で、50mg/dL以上＋高血圧なしに心血管疾患事象リスク増加は認められなかったが（ハザード比1.09、95％CI 0.79-1.50）、50mg/dL未満＋高血圧あり（同1.66、1.39-1.98）や50mg/dL以上＋高血圧あり（同2.07、1.63-2.62）は統計的有意なリスクの上昇が見られた。高血圧成人では、LP（a）高値で心血管疾患リスクが有意に上昇した（同1.24、1.01-1.53）。...