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抗体検査でブレイクスルー感染リスクの高いがん患者を特定

2023年1月10日  JAMA Oncology

英国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後のスパイク蛋白抗体ワクチン反応(COV-S)にがん患者のブレイクスルー感染や入院リスクとの関連があるか住民対象横断研究で評価。がん患者3555例(抗体検査4249件)およびがんがない一般集団22万5272例(抗体検査29万4230件)を解析した(女性61.22%)。 その結果、がん患者は一般集団よりも抗S抗体反応が非検出となる割合が高かった(4.68% vs. 0.13%、P<0.001)。白血病またはリンパ腫患者は抗体価が最も低かった。がんコホートでは、抗体反応が検出されなかった患者は、抗体反応陽性患者に比べてブレイクスルー感染(オッズ比3.05、95%CI 1.96-4.72、P<0.001)およびCOVID-19に起因する入院(同6.48、3.31-12.67、P<0.001)のリスクが非常に高かった。...