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カンナビノイド臨床試験でプラセボ群の疼痛改善見られる

2023年1月11日  専門誌ピックアップ

18歳以上の疼痛患者でカンナビノイドの治療効果を評価した無作為化二重盲検プラセボ対照試験20件(参加者1459例、年齢33-62歳)のデータを用いて、プラセボ反応の効果量および効果量とメディア注目度の客観的推定値との関連を系統的レビューとメタ解析で検討した。メディア注目度と情報発信の指標にAltmetric(学術論文の影響度指標)およびCrossref(引用文献リンクプロジェクト)を用いた。主要評価項目は、治療前後の疼痛強度の変化量(バイアス調整後の標準化平均差:Hedges g)とした。 その結果、プラセボに反応して疼痛強度の有意な低下が見られ、効果量は中-大だった(平均Hedges g=0.64±0.13、P<0.001)。バイアスリスクの低い試験ではプラセボ反応が大きかった(q1=5.47、I2 =87.08、P=0.02)。各試験に関するメディアの注目度と情報発信量は比例して大きくなり、強い正のバイアスが見られたが、臨床転帰との関連は認められなかった。...