スタチンで脳内出血リスク低下

人口120万人の南デンマーク地域で2009-18年に脳内出血（ICH）を初めて発症した55歳を超える患者を対象に、スタチン使用とICHリスクの関連をコホート内症例対照研究で検討。脳葉型ICH患者989例（女性52.2％、平均年齢76.3歳）とマッチさせた一般集団対照者3万9500例、非脳葉型ICH患者1175例（同46.5％、75.1歳）とマッチさせた一般集団対照者4万6755例を解析対象とした。 条件付きロジスティック回帰解析の結果、現在のスタチン使用で脳葉型ICH（調整後オッズ比0.83、95％CI 0.70-0.98）および非脳葉型ICH（同0.84、0.72-0.98）のリスクが低下した。スタチン使用期間が長いほどICHリスクが低くし、脳葉内型ICHの調整後オッズ比はスタチン使用期間1年未満が0.89（同0.69-1.14）、1年以上5年未満が0.89（同0.73-1.09）、5年以上が0.67（同0.51-0.87；傾向のP＝0.040）、非脳葉型ICHでは1.00（同0.80-1.25）、0.88（同0.73-1.06）、0.62（同0.48-0.80；傾向のP＜0.001...