骨盤臓器脱のペッサリー療法、手術に非劣性示せず

ステージ2以上の症候性骨盤臓器脱の女性患者440例（平均年齢64.7歳）を対象に、ペッサリー療法の手術に対する非劣性を無作為化臨床試験で検討。主要評価項目は、24カ月時点での患者報告による症状の主観的改善とし、Patient Global Impression of Improvement scaleで測定した。非劣性マージンは10ポイントのリスク差とした。 24カ月の追跡期間を完了したペッサリー群173例、手術群162例を対象とした解析で、主観的改善はペッサリー群の76.3％、手術群の81.5％に報告された（リスク差－6.1％、片側95％CI －12.7-∞、非劣性のP＝0.16）。ペッサリー群74例および手術群150例を対象としたper-protocol解析では、それぞれ70.3％、83.3％だった（同－13.1％、－23.0-∞、非劣性のP＝0.69）。54.1％にペッサリーから手術への移行は発生した。...