米22施設で、小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)の既往歴がある患児に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種の安全性を検討。MIS-C診断歴があり、ワクチン接種適格年齢(5歳以上、MIS-C診断後90日以上)患児385例(男児73.5%、年齢中央値12.2歳)に対し、2021年12月13日から2022年2月18日のワクチン接種状況と副作用を調査した。 その結果、MIS-C診断から初回ワクチン接種までの期間中央値は9.0カ月で、接種回数は1回が31例(16.8%)、2回が142例(76.8%)、3回が12例(6.5%)だった。ほぼ全例(98.9%)がBNT162b2ワクチンを接種していた。90例(48.6%)に軽度の副反応があり、その多くは上腕疼痛(33.5%)や疲労(17.3%)だった。4例(2.2%)が医学的評価を要したが、検査や入院を必要とした患児はなく、心筋炎やMIS-C再発など重篤な有害事象を呈した患児もいなかった。...
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